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2012/01/12

MIWA

2012/01/12 今年は『平常心』で

 あけまして おめでとうございます。
昨年中、大変お世話になりましたこと 改めまして御礼申し上げます。

 おきまりの年末と新年の慌ただしさの中にも、一年前とは明らかに違うRSがありました。
スタッフ佐藤の成長、そして店長の体調も安定していたことがその要因だと思います。
ありがたいことです。

 今年のRS、皆それぞれの目標に向かって『がんばるぞ~!!』と、交わしました。
本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

 さて、新年早々…、考えようによっては、啓示かと思わせることがおこった。
車のキー(鍵)が見当たらないのだ。
探し始めて一時間もするのに出てこないと、かなり不安になってくる。
『本気で探そ…、』っていうか
それまでだって本気も本気。 確率の高い所から探していたし、自分以外で
それを触る(移動させる)かもしれない人(家族)にも呆れられるのを承知で聞いてみた。

暫く見当たらないけど、その辺の塊りにあるだろう…的な
学校などから配布される提出期限がまだの 何かの申込書の類とは
ぜんぜん違う経緯で それを見失ってしまったのだ。

『あれ?』の、一時間前には車から荷物を取り出すために使用していた…(これが最後?)
 その後の僅かな時間の中で ごく限られた行動範囲や触ったものは ほぼ全てを汲まなく探した。
さらに その時自分が こう思ってこう動いた…と言う風なことまで遡って思い出し、
うっかりや偶然でおこりうることまで想定してみたりした。

 『ない…。』わけが無いと思う気持ちがさらに動揺を促し混乱させた。
焦るばかり…。 落ち着け、私…。
こうなるともう、ありえないと思えるようなところまで探してみないと
やりきれなくなってきた。

朝の残りのスープのお鍋を開けてかき回してみたり、冷蔵庫は野菜室を入念に。
行ってないトイレも 便座に座った目線で確認したみた。
玄関では、さっきゴミ出しに履いたばかりの長靴を逆さにして振り、閉じた傘をおおげさに
開いて探した。
『まさかね…、』
その出した生ゴミに紛れたか…?
一瞬過(よぎ)ったが、絶対違うと思いたかった。

『とりあえず一回 落ち着こう…、』
コーヒーを飲むためにお湯を沸かしても、捜索に夢中すぎてお湯も冷め、また沸かし、また冷め…、
すでに三回も沸かしていた。

 昨夜読んでいた本の中で、又吉が昔を振り返り、本を読むことで
強烈な空腹が紛らわせた といっていたことを思い出して、読み残していた
三つ(紹介したい本に纏わる又吉のエピソード)をコーヒーと一緒に流し込んだ。
時間にして12~13分。 その間すっかり『鍵』を忘れたことにちょっとだけ感動した。

しあわせ歩いてこない、だから歩いてゆくんだよ~♪って歌があった。
そう、鍵は歩けない。
『足で稼げ(激)』と、ベテラン刑事も言っている。
わかってる、休んでいる暇など私にも無かった。

 回した洗濯機のタイマーが切れるのを期待を込めて待ってみたが、残念な結果だった。
五十六さんじゃないけど、厳しいときだからこそ 正確に現状を把握することが大切だ。
ゴミ袋も長岡市に回収される前に自分で回収しに行った。
え~、うちのはどれだっけ?
ゴミステーションの籠に入れた瞬間から他人事(顔)になっちゃう現実。
すぐに見分けが付かない。やれやれ…、

 これまでの人生でも本気にならないと現れないことが いくつかあったけど、
無いと分かっていても必ず いつも必死で探した。
『さっき見たときは無くても、今見たら有るようにして下さい!!』って、
どこかの誰かにお願いしながら。 
三年に一度くらいの周期で私の本気が試される。

 さて、今回は…。
この最後の砦ともいえる袋を開いて たとえ無かったとしても もう動揺はしないだろう。
そんな気がした。ステーションの中で すでに心は穏やかだった。

 ちょうどその時、姉と甥っ子が乗った車が家に到着したのが見えた。
高校の面接試験の帰りにお土産を持って顔を見せに寄ってくれたのだった(嬉)。
生ゴミだけに生々しいそれを持って、二人の下に駆け寄り、
『うわぁぁあ~、ちょっと聞いてくれるぅぅぅ~(涙目)』、探し始めて三時間。
朝からのドタバタは、未解決のまま面白いお茶のみ話になっていた。

そしてまたそんな最中に、『みわちゃ~ん、鍵あったて~!!』天から、
いや下(一階)から声が…。 空耳? 幻聴? 妄想? いたずら?
そんなことはもうどうでもよかった。 (ほらね~、やっぱり信じてたもん。)

結局、袋は開けずに済んだ。
あった場所は 完全に私の盲点を付いたところだった。
一時間前のことを、はっきりと記憶していた私が、まさか二分前の無意識に
やられるとは…、痛い出来事だった。
 若年性なんちゃら…ったりして…? ありえなくもないか?
こういう事で若年といわれたって、なんにも嬉しくないけどね。

写真 R’sお客様の作品 
イラストレーターしおたまこサン HPはhttp://siotamako.air-nifty.com/bag/

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