2022/06/29
RYOJI
あるお客さまより、星野さんはいつもどうやってスタイルを決めてゆくの?と質問されました。
「あっ、勝手に決めていってすみません!」と思わず言ってみたのですが、、、、その方は自分の仕事に重ねられて聞かれたことが分かり焦りながらもホッとしました。
たまに聞かれる質問なのでちょっと話します。
お客さまからの希望など聞きつつ、仕上時のフォルムを想像し、頭の中で展開図(設計図)を作るのですがその時に重要なポイントとして大きく分けるポイントがあります。
先ずはつむじ周りから耳後ろまでのやや斜め縦ライン、これを「Ear To Ear/イヤートゥーイヤー」といい、それを軸にフロントにウェイトをもってゆくか?あるいはバックにウェイトを持ってゆくかを決めてゆきます。
その場合1:1は好ましくなく、3:7、6:4、もっと個性的に8:2などのバランスをとります。
例えばトップ周辺の髪が細くなりボリュームが出ない場合は間違いなく後ろをタイトにするので前側7:後ろ側3や、6:4などとなる感じです。
もうひとつ大事なのが横ラインであり耳下から枕骨(後頭骨の出ている部分)を「アンダーセクション」、その上からはち骨を「ミドルセクション」、そしてはち骨から頭頂部までを「トップセクション」といい、他に前髪となる「フロント」を毛流れや髪の強さやクセ、骨格を確認し、立体的な設計図をイメージし「ベースカット」(ウェット状態)を行います。
もちろん左右対称ではないのでベースカット終了後にラフなドライをしてニュアンス作りのドライカットとなります。
要はイメージをしっかり持ち、しっかりしたアングル構成を決めてからでなければスタートはしないということです。
曖昧な気持でカットしても時間はかかり、決める事は出来ないのです。
そんなこと言っているとカッコイイ感じでしょうが、前回のカットラインを見て反省してばかりなのです。
楽しくて仕方ないのは正直なところです。ご迷惑も沢山おかけしておりますがこれからもよろしくお願いします。
バランスを考え、ボブからショートボブレイヤーへ